
「呪胎九相図」って、一体どういう呪物なんだっけ…?
呪術廻戦の物語に大きく関わってくる「呪胎九相図」。脹相や壊相など個性的なキャラクターも登場しましたが、少し複雑な部分もあるためどういった呪物なのか理解できていない…という方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな「呪胎九相図」についてご紹介します!生まれた由来やキャラクター、呪物としての特徴についても触れていきますので、一緒に呪胎九相図にまつわる情報を整理していきましょう。
- 呪胎九相図の生まれた経緯や特徴
- 呪胎九相図のキャラクター情報
- まだ登場していない呪胎九相図について
もくじ
呪胎九相図とは

呪胎九相図は、呪いのこもったモノである「呪物」の1つで、一番~九番の9つから成っています。様々な呪物の中でも呪胎九相図は「特級呪物」に分類されており、呪術高専内で危険物として厳重に管理されていました。
しかし第6巻52話「規格外」にて、真人により呪術高専から呪胎九相図の一番~三番が盗まれてしまいます。
盗まれた3つの呪物はいずれも受肉し、後に呪霊側の戦力として虎杖悠仁たちと戦闘を繰り広げていきました。
呪胎九相図の生まれた経緯

では、呪胎九相図はどうやって生まれた呪物なのでしょうか。その背景について一緒に見ていきましょう。
呪胎九相図が生まれたのは明治の初め頃。史上最悪の呪術師である、加茂憲倫の実験によって生まれました。その実験は、次のような経緯で行われたそうです。
- 「呪霊との間に子供を孕む」という特異体質を持った娘が加茂の前に現れる
- 娘は親類縁者による迫害から逃げる過程で加茂のいた寺に辿り着く
- 特異体質に興味を持った加茂は、娘に呪霊との子を9回妊娠させ、9回堕胎させる

文字で見ただけでも、おぞましい話だね……。
この堕胎させられた9人が九相図で、後に強い呪力を持った「呪物」として約100年もの間封印されることになるのでした。
呪胎九相図の特徴

呪胎九相図は、堕胎させられた子供が呪力を持つことで生まれた呪物です。そのため胎児のような見た目をしており、呪術高専では標本のような状態で管理されていました。
そしてこの呪胎九相図は、封印から解放されただけでは害がありません。
特級呪物ともなると、「破壊できない」代わりに「周りに害を与えらえない」という縛りが課せられているため、封印が解けたからといってすぐ周りに害が及ぶということはないのです。

20個に分割・封印されていても、呪いを引き寄せちゃう宿儺の指は例外的な存在なんだね。
しかし、九相図を人間に取り込ませ「受肉」させると、それぞれが呪物の持つ姿へ変化を遂げます。肉体を得た九相図であれば、自身の術式などを使うことも可能になるようです。

また上記のような経緯もあり、呪胎九相図はそれぞれを血の繋がった兄弟と認識しています。
だからこそ、八十八橋編で復活した脹相たちは「兄弟のために生きる」という兄弟愛のような信念を持って行動していました。
まとめると…….
- 史上最悪の呪術師「加茂憲倫」によって生み出された呪物
- 特異体質を持った娘が孕んだ「胎児」が呪物になった
- 受肉により肉体を得た状態ならば、自身の術式などを使うことができる
作中に登場する「呪胎九相図」のキャラクター
ここからは、呪術廻戦内に登場する「呪胎九相図」のキャラクターについてご紹介します!それぞれの術式などもまとめましたので、合わせてチェックしてみてください。
脹相(CV 浪川大輔)

呪胎九相図一番。九相図の中では「長男」であることから、兄としての強いプライドを持っています。

脹相が本誌に登場するたびに「お兄ちゃん」がトレンド入りしてたね(笑)
加茂家相伝の術式である「赤血操術」を持っており、その技のバリエーションも豊富。第12巻101話「渋谷事変⑲」から始まったVS虎杖戦でも、高い戦闘力で虎杖をすんでのところまで追い詰めます。
ちなみに、今まで登場した赤血操術の技は以下の通りです。
- 赤縛(せきばく)…血液で縄を作り、敵などを瞬時に捕獲できる
- 苅祓(かりばらい)…血液を手裏剣上に変形・圧縮させ投げつける
- 血刃(けつじん)…血液で刀を生み出し攻撃。刀内部の血液を高速回転させ殺傷力を上げる
- 血星磊(けっせいせき)…血を固めて作った弾丸を打ち出す
- 赤鱗躍動(せきりんやくどう)…体内の血中成分を操作、身体能力を大幅に高める
- 赫鱗躍動・載(せきりんやくどう・さい)…「赫鱗躍動」の出力を最大にした技
- 百斂・穿血(びゃくれん・せんけつ)…百斂で血液を圧縮し、ある1点に解放して打ち出す技。その初速は音速を超える
※上記の赤血操術技名・内容はほぼ引用のため加茂の記事をリンク付けしてもいいかもしれません!(こちら文字数に含まず)
壊相(CV (檜山修之)

呪胎九相図二番。真人によって呪術高専から持ち出された後受肉し、八十八橋へ「宿儺の指」を回収するため赴きます。そこで虎杖悠仁・釘崎野薔薇と戦闘を繰り広げました。
壊相はモヒカン頭に蝶ネクタイ、ボディハーネスにTバックと個性的な格好をしています。ただし、振る舞いは非常に紳士的!コンプレックスである「背中」を見さえしなければ、丁寧な言葉遣いや行動を取るようです。
蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)という術式を持ち、浴びることで腐蝕する毒を含んだ血液を操作することができます。作中では次のような技も使用されていました。
- 蝕爛腐術極ノ番「翅王」(しょくらんふじゅつごくのばんしおう)
背中に蝶のような羽を生やして移動したり、針のような形をした血を伸ばし刺したりすることができる。
- 蝕爛腐術「朽」(しょくらんふじゅつきゅう)
壊相と血塗のどちらかが対象の粘膜・傷口に血を取り込ませ、発動することで使える技。発動中、血の入った箇所から相手の体を腐食(分解)させることができる。
血塗(CV 山口勝平)

呪胎九相図三番。丸い胴体に手足が生えたビジュアルをしており、脹相や壊相と比べて人型とはやや離れた体になっています。
兄たちを「兄者」と呼び慕っており、コミカルなリアクションをするシーンもありました。壊相同様、蝕爛腐術を使うことができます。

ここまで九相図の各キャラクターについてご紹介しましたが、彼ら九相図は「人間」に恨みを抱いているわけではありません。
それぞれが兄弟皆で平和に暮らせるよう願っており、呪霊側に付いたのもその方が幸せに暮らせる可能性が高いと考えたからです。
そういった素朴な願いを持っているからこそ、敵対した虎杖や野薔薇も「呪霊をただ祓っただけ」とはまた違う感情を抱いたのではないでしょうか。
四番から九番は?

作中でビジュアルが判明しているのは一番から三番の九相図ですが、四番以降のキャラクターについても気になりますよね。
四番以降については「膿爛相・青瘀相・噉相・散相・骨相・焼相」という名前だけ分かっており、その正体や現状については様々な考察がされていました。
しかし、2021年2月27日に放送された「漫道コバヤシ」において、原作者の芥見下々先生が次のような話をしています。
- 「呪霊と人間の間に子供を作ること」そのものが無謀だったからか、九相図の四番以降は既に死亡している
- 今後、呪術廻戦内で登場する予定もない

これを作者が自分から公表しちゃうのがすごい!もっと引っ張って発表!になると思った。(笑)
四番以降の九相図が登場することは今後ないそうですが、「呪胎九相図」そのものは呪術廻戦の本筋と大きく関わってきています。今後どのように話が動いていくのか、注目して追っていきたいですね!
呪胎九相図とは? まとめ
呪胎九相図の生まれた経緯や特徴、キャラクターなどについて見ていきました。
九相図はその裏におぞましい背景を持っていることもあり、呪霊陣営にいるキャラクターだけど憎みきれない…と感じる方もいると思います。
先の読めない呪術廻戦で、脹相を始めとする九相図がどのように動いていくのか…この先も見守っていきましょう!
- 呪胎九相図は、堕胎させられた呪霊と人間の子どもから生まれた呪霊
- 一番「脹相」、二番「壊相」、三番「血塗」以降の九相図は死亡
- それぞれが強い兄弟愛を持ち、互いのために行動することを第一にしている
虎杖と死闘を尽くした上で因縁を乗り越える事ができた脹相には、なんとしても最後まで生き残って欲しいですね(T_T )